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文化祭のエッチなお化け屋敷

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高校の文化祭での話だ。初日の土曜日は外来のお客さんはほとんどいなくて、実行委員の1人だった僕は生徒会室で待機していた。べつに忙しい用事も問題もなく、正直なところ退屈していた。

「……高村っ。高村っ」
僕を呼ぶ声がした。ふと見ると、同級生の土井が廊下から僕を手招きしている。
「何だよ。何か問題?」
「いいから、ちょっと来い」
僕は他の実行委員に断って、廊下に出た。土井を見ると、左右をキョロキョロしていて落ち着かない様子だ。
「暇なんだろ?来いよ。も~スゲ~から。来ないと後悔するから」
何を言ってるんだコイツは?と思ったが、暇なのは当たってるので僕は土井に着いていくことにした。

「……3-Aがお化け屋敷やってるじゃん?スゲ~よ」
土井が言う。3年A組は僕の学年のクラスに3つある「男子クラス」のひとつだ。
「何が凄いんだよ?」
「触れるんだよ!女子を!」
合点が行った。ははぁ。お化け屋敷なんて言っておいて、怖がらすのそっちのけで楽しんでるという訳か。さすが男子クラス。僕は文化祭実行委員ではあるが、正直なところそっち系の話題も大好きである。

僕は土井より早く走った。

階段をひたすら駆け上がり(4Fなのだ。3年は)、角を曲がると正面が3-Aだ。驚いた。列が出来てる。同学年共学クラスの女子の顔も見えるが、下級生の顔もチラホラ見える。ちょっと会話に耳をすましてみる。
「触るってさ」
「え~?やだ~」(←嬉しそう)
「ひとみがオッパイ触られた、って言ってたよ」

……何だって?Dカップ(噂)の、あの3-Eの岡本瞳のことか? 土井が追いついて来たので、僕は彼を促して教室に向かった。しかし解らん。「触られる」と噂のあるトコに、なんで列が出来るのだ? そんなに触って欲しいのかぁ?

入口ではなく、出口から入った。教室は校内中から集めた暗幕で暗いが、ところどころから光が差し込んでいる。目貼りが甘いトコも男子クラスならではだ。入ると、懐中電灯が僕の顔を照らした。
「何だよ。何で高村が来るんだよ」
「高村は喋らないから大丈夫だよ」
土井が応える。僕も言った。
「喋れるか。こんな楽しそうなこと。ってかさ、口止めしっかりしてるの?」
「口止め?」
――これだ。詰めが甘いのも男子クラスならではか。
「女子が廊下で噂してるぞ。触られるって。先生に届くのも時間の問題だな」
急にみんな黙った。

企画したクラスの中心人物に集まって貰って、急いでシステムの変更(笑)をした。一分間隔で1人ずつ入れてたのを、連れがいる場合は一緒でOKにして、女子に人気のある奴数人が交代で出口に付いて「バレると中止になっちゃうから黙ってて」と女子にオネガイする。触るのも「冗談で済む範囲にしろ」と徹底させた。「スカートの上からはいいけど、中に手を入れちゃダメ」とかだ。
そして僕は、自分が入るスペースを探しはじめた。借りた懐中電灯で薄暗い中を見て回ると、ルート自体は単純だった。床に夜光テープで矢印があって、暗い中でもルートは客になんとか判るようになっている。机や椅子や、体育館から持ってきた跳び箱など、あらゆるモノを使って柱をつくり、ダンボールや暗幕の壁から手を出して触っていたらしい。

そして僕は、教室の角に人が一人か二人、やっと立っていられるくらいのスペースを見つけた。

こういう楽しみは、他人と分かち合うタイプではないのだ、僕は。ドキドキワクワクしながら待っていると、ようやく営業が再開したようで、女子数人のキャアキャア言う声が聞こえる。狙いどおり、知ってる女子が側にいることで恐怖感は薄らいで、ちょっと危険な遊び(?)の範疇になっているようだ。「あたしのおしり触ったの誰!?」って叫び声。「てめ~、出てこいっ!」と女子の野太い声。男子の含み笑いも聞こえる。声が至近距離に来た時、一瞬だけ隙間から懐中電灯の光を当てる。最初に来た女子はデブだったのでスルーして(笑)、次の二人連れの女子を「触り初め」に決めた。二人とも、僕の隣のクラスの子だ。

いまだ!と思って手を突き出したが、一人目は間に合わず、二人目の下腹部に手が当たった。
「いや~!ここにもいた!」って女子の声。すかさず、用意の「竿の先に紐でぶら下げたコンニャク」も出動させる。「一応、お化け屋敷らしいこともやってはいた」って後日の言い訳用だ。「いや~、なんか降ってきた!」って言いながら去っていく声を見送りながら、手のひらに残った「あの子の感触」にひたる僕。柔らかかった~。スカートの手触りにも感動。

タイミングと手を突き出す位置をずらしたので、とうとう三~四人目でブラウスの胸にタッチした。揉む訳にも行かないので「掴みかけた」感じだったが、暗い中そんなことやってるともう興奮。(笑)それからもおしり、胸、と楽しんでいたが、突然小声で「高村先輩~?」と聞き覚えのある声がした。

懐中電灯フラッシュの必要もない。声は文化祭実行委員の後輩、2年の美佳ちゃんだ。「ここ。何?」とこちらも声をかける。「いた~。スタッフしてるんですか?入っていいですか?」と美佳ちゃん。かなり困って「狭い。入れないよ~?」と言ったのに、美佳ちゃんは「入ってみたいです~」と。仕方なく、「ここ机なんだよ。下のほうのダンボールが開くから、そこから」と教える。美佳ちゃんは「どれどれ?」とかがみ込む気配だったが、もぞもぞと机をくぐって入ってきた。
「狭いですね~」
狭い、と言うより、ハッキリ言って密着に近いんである。90cm角に満たないくらいのスペースなのだ。「どうしたの?仕事?誰か俺を呼んでる?」と訊くと、
「土井先輩が入口にいて、高村なら中だと思うって教えてくれたんです。あたしヒマだから校内ウロウロしてたんですけど」
「なんだ、仕事じゃないのか」
「先輩もここで女の子触ってたんですか?あたし入ってすぐ、おしり触られましたよ」
「え゛?」
「高村先輩いますか?って言ったら、手が引っ込んで『いないよ』って言われましたけど」

美佳ちゃんは小柄で、素直で、明るくて、色気はないけど「理想の妹」タイプの可愛い子なのだ。誰だ美佳ちゃんのおしり触った野郎は!と思っていると、美佳ちゃんが続けた。
「先輩も触ってたの?」
「え゛?あ……イヤ俺はこれ」と懐中電灯点けてコンニャク竿を指す俺。「本当?マジメですね~」と美佳ちゃん。表情と声が信じてない。
「……いやまぁ、ちょっとだけ触ったかな?」
「ふ~ん、やっぱり触ったんだ」
「腰とか。背中とか」
僕が一生懸命嘘をついていると、女の子の声が聞こえた。懐中電灯を消す。「あ、トモちゃんの声だ。あたし触っちゃお」と美佳ちゃんが小声で言う。知り合いか?と思いながら仕方なく僕はコンニャクスタンバイ。女の子の声が近づいたところで、美佳ちゃんが「トモちゃ~ん!」と手を突き出した。すると、「えっ?女の子もいるの?」と声がして、笑いながら「あたし、トモちゃんじゃないのよ~」と。思わず「トモちゃん違うやん!」とツッ込む僕。

女の子たちが行ってしまってから、美佳ちゃんは「間違えちゃった~」と小声で言いながら、僕に身体を寄せてきた。爽やかな香にいまさらながら気付く。暗い中で二人……。それでも至近距離には他の3-Aの生徒もいる筈なので、ほとんど囁くくらいに声を落とした。
「ま、怒ってる訳でもないし、間違ったけどいいじゃん?」
「恥ずかしい~」と、僕に合わせて囁く美佳ちゃん。かがんだ耳元に囁く声が可愛い。と、柔らかい感触に気付いた。僕の上腕に、美佳ちゃんの胸が当たっている。大きくはないけど、丸く、柔らかい感触。そうだ、妹みたいだけど、この子も17才の女の子なんだ……。僕の肩に手をかけてかがませ、美佳ちゃんが僕の耳元に囁く。
「でも興奮しちゃいますね、暗い中で」
気のせいか、僕の腕に胸を押し付けているような……。

――ヤバい。凄くヤバい。耳をすますと、「来た来たっ」と野郎の声が聞き取れる距離なのに。耳元で囁く声は向こうには聞こえないだろうが、それでも極力、音は出せない。抵抗されたら絶対バレる。実行委員の立場も(これは協力してる時点でアレだが)ある……。

こんなに悩んだ瞬間が、かつてあっただろうか、って思うくらい悩んだ。でも、ハッキリ言って股間はもうギチギチなのである。
触りたい……。

僕は覚悟を決めて、隣の位置にいる美佳ちゃんの腰を抱いてみることにした。万一の保険は「耳元で囁くために抱き寄せた」だ。何か言うこと、言うこと……。僕の手が震えている。しっかりしろ、俺。

ゆっくり右手を伸ばして、僕は美香ちゃんの腰に手を回した。すんごい達成感。美佳ちゃんは抗わない。客が近づいて来たが、スルーすることに決めてそのままでいると、美佳ちゃんもじっとしている。

もしかしてこれはOK???まだ早い???

スカート生地の手触りも感動的だが、美佳ちゃんの細い腰も触っていて気持ちいい。おしり触りたい……と思っていると、美佳ちゃんが僕の肩を叩いた。かがむ僕の耳元で、美佳ちゃんは言った。「先輩は、誰でも触りたいの?」と。

僕はほんの少しの間考えた。さっきまでは確かに、触れれば(最初にスルーした子以外)誰でも触ったと思う。でも正直、いま「触りたい!」と思うのは美佳ちゃんだ。おしり触られたことに嫉妬して、腰に手を回して感動して、以前は妹みたいに思っていたのを、今は「17才の女の子」として意識している。

僕は黙って美佳ちゃんの腰に両手を回し、正面を向かせてそのまま抱きしめ、考えたことをそのまま囁いた。

美佳ちゃんは抗うでもなく、じっと僕の囁きを聞いている様子だったが、10秒ほどの間のあと、言った。「私はね、どっちかって言うと誰にも触られたくないんです。でも先輩は別なの」と。そして美佳ちゃんは、僕の首に手を回してきた。

真っ暗な教室の狭苦しいスペースで、二人抱き合って……。

ど、どうしたらいいんですか???って感じだった。

「先輩、17才の女の子、って言ってくれたでしょ?みんな私を妹って言うんです。私が妹なんかでいるつもりが無くても」
「……そうなんだ」
「結構いい女だと思いますよ、私。見た目はチビでガキかもしれませんけど」

余裕が出てきた。女の子にここまで言われて、腹が座った。
「そうか。でもさ、俺の彼女になる人は大変なんだよ?」
「どうして?」
「俺、呆れられるほどエッチだから」
言って、僕は美佳ちゃんにキスしようとした。

僕の唇が捉えたのは、美佳ちゃんの鼻だった。仕方ないので(?)、僕は口の中の小さな鼻を軽く噛んだ。美佳ちゃんはビクっとしたが、やがてクスクス笑った。

「私はここよ~」
美佳ちゃんが囁き、僕たちは仕切りなおしのキスをした。長く合わせた唇を放すと、美佳ちゃんは「今度は当たり」と囁いた。僕は「美味しい」と囁き返し、ふたたび唇を合わせる。何度目かのキスで、僕は美佳ちゃんに舌を入れた。柔らかな、小さな舌が迎えてくれる。僕の舌先をチロッ、と舐めて逃げる。僕は舌を伸ばして追う。鬼ごっこに堪らなくなって、僕は美佳ちゃんの腰を抱いていた手を右だけ放し、その右手で美佳ちゃんのおっぱいに触れた。僕の口の中で美佳ちゃんの「んっ」って声がして、甘い息と一緒に舌が入ってきた。美佳ちゃんの舌を吸いながら、ブラウスの上からおっぱいをゆっくり揉む。カップの感触が邪魔だ。

時折、ダンボールの壁の向こうを笑い声が通っていく。でも気にならなかった。「やらし~」って声だけにビクッとした。(笑)

ここじゃ落ち着かない、と思ったので、僕は「どこか行こうよ」と囁いた。どこかにデッドスペースくらいあるだろう。しかし、意外にも「でもこんな機会、なかなか無いよ?」と美佳ちゃん。
「大丈夫。あたし、声は結構我慢出来るの」
こっちが落ち着かないんだよなぁ、と思ったが、欲望が負けた。

僕は「さっきドコ触られたの?」と訊く。美佳ちゃんは「おしり触られた」と答える。「ここ?」と訊きながら、僕は美佳ちゃんのおしりを撫でた。

なんと言う丸み。細い腰だけど、素晴らしいラインの曲面。そしてこの柔らかさ。僕は両手で、スカートの上から美佳ちゃんのおしりへの愛撫を続けた。

再度キス。舌をからめながら、僕は「素晴らしい宝物を手に入れた」感激に浸りながら、暗闇の中で美佳ちゃんのブラウスのボタンを二つ、外した。こんなに楽しく、かつまだるっこしい手探りも初めてだ。生徒会室で見た、ブラウスにうっすらと透けていた淡いブルーのブラが、暗闇の中であらわになっている筈だ。つい夢中になり、手を突っ込もうとすると、美佳ちゃんが僕の手を掴み、「もっと、ゆっくりと」と言うようにブラウスの中に誘導した。僕のほうが子供……?(汗)

気を取り直してブラに指を入れてみる。尖った宝物に指先が触れ、また甘い息が僕の口に入ってきた。そのまま手の全体をブラに入れる。手のひらで更に硬く尖る乳首。微乳だと思っていたが、充分手のひらサイズのおっぱい。弾力のある柔らかさが意外だった。

おっぱいを直接揉みながら、互いの唇を、舌を吸い合い、舐め合い、ため息を相手の口に送り合う。僕は、さっきから気になっていた事を、摘んだ乳首に刺激を与えながら囁いた。
「美佳ちゃん、処女じゃないね?」

美佳ちゃんはすこし間を置いて、僕に囁いた。
「先輩に逢う、ちょっと前に別れたの。初体験の彼氏と」
「初体験っていつ?」
「ん……1年前かな」

それ以上訊くつもりは無かった。相手がもし在校生徒だったりしたら、僕は嫉妬で狂うかもしれない。「そっか」とだけ僕は言い、ブラウスの裾をスカートから引き出し、まくり上げてブラも上にずらし、握っておっぱいの位置を確かめ、そのままかがみ込んで口に乳首を含んだ。

精一杯優しく、舌で乳首を転がす。吸う。揉む。おっぱいから口を離してキスしようとしたら、美佳ちゃんの手が自分の口を覆っていた。声が漏れる用心だろう。「嫌なこと訊いてゴメンな」と囁くと、美佳ちゃんは「いいのよ、徹ちゃん」と、僕をはじめて名前で呼んだ。

一度キスして、口はおっぱいに戻る。乳首をまた吸いながら、僕は手を下に滑らせていった。脇腹からスカートの腰を経て、太腿の外側……。そこから膝を回って、腿の内側を撫で上げ……しばらく太腿の内側を撫でる。

そして……。

僕の指がスカートの中に達し、パンツの上から股間を刺激しようとする直前、ドタドタっと音がした。ビクッと動きを止める僕たち。

「何やってんだよ~、お前等ぁ!」
そして天井の電気が点いた。まぶしさに一瞬目を閉じる。

「苦情出てるぞ!ホラここ中止!全員出ろ!」
先生だ。しかし声で判った。結構生徒に人気のある先生で、割と生徒の肩を持ってくれる。読みより早くバレはしたが、あの先生で良かった。美佳ちゃんは静かに制服を直している。ここまでかー、と思っていたが、意外なことになった。

文句言いながら出て行く生徒の気配があって、美佳ちゃんが制服を直しきる前、「これで全員だな~?もう残ってないな~?」と先生の声がして、声を出せないで美佳ちゃんと見つめ合っていると、また電気が消え、ドアがガラガラっと閉じる音。そして、小さく「ビリッ」という音がして、ドアが叩かれる。

どうやらこの教室を、文化祭中出入り禁止の措置にしてるんだと思う。

再びの暗闇の中でしばらく石になっていたが、ようやく「どうする?」と小さく声が出た。「まずいよね、たぶん」と美佳ちゃん。「ん~」と唸っていると、美佳ちゃんは携帯を出して、「あれから1時間……」と。1時間?たった1時間?と思って訊くと、美佳ちゃんがココに入って1時間くらいらしい。

……まだ時間はあるかもしれない。

懐中電灯でコースと裏を見回って、部屋中に誰もいないのを確かめた。電気は点けられないのだ。暗幕の目貼りが甘いことは書いた。立入禁止の部屋に電気が点いているのを誰かに見られる訳には行かない。

そして二人のスペース(笑)に戻り、ダンボールの壁ごと机を引き出して、少々広くする。何よりさっきは狭すぎたので、ね。ここは教室の隅で、ドアからもいちばん遠いので、なんとなく安心なのだ。

ダンボールを敷き詰めた、タタミ一畳ぶんほどのスペースが出来た。

美佳ちゃんがそこにあお向けに寝る。そして、懐中電灯の光がその身体を舐めるように照らす。

すんごい興奮する。

会話は小声だ。教室の外に聞こえちゃいけない。
「美佳ちゃん、頼みがあるんだけど……」

リクエストして、寝たままブラウスのボタンを上から5つ外してはだけ、膝を立ててちょっとだけ開いて貰った。懐中電灯でじっくり照らす。はだけたブラウスからブラが覗く。スカートがめくれ上がり、ブラと同色のパンツの股間、ナマ脚。そのまま光を顔に当てると、上気したような表情の美佳ちゃんの、潤んだような目。

さっきの騒動で萎えていた僕の股間が、また熱くなっていた。

僕は急いでコンニャクロッド(名前つけた)から紐とコンニャクを外し、ロッドをダンボール壁の間に渡した。そしてロッドの中央に紐を結び、そこに懐中電灯を吊る。これが照明だ。

もう一度美佳ちゃんを眺め、感嘆のため息を漏らし、僕は美佳ちゃんの隣に横になった。

「なんでため息?」
美佳ちゃんが訊く。
「感動してるんだよ。やれやれ、って思ってるんじゃないからね」
「こんなガキか~、って思われてるんじゃないんだ?良かった~」
「思わないよ、そんなこと」
美佳ちゃんの右側に位置した僕は、言いながら左腕を美佳ちゃんの頭の下に入れる。
「腕枕だ~。嬉しい」
美佳ちゃんが呟く。
「腕枕好き?」
訊きながら、美佳ちゃんの左肩を引き寄せて右手を背中へ。ブラのホックを外す。
「無駄のない動き☆」
美佳ちゃんが僕をからかう。

可愛い、紺色の小さなリボンが付いたブラを上にずらすと、カップから美佳ちゃんのおっぱいがあらわになる。

小さな照明を、手を伸ばして揺らす。振り子の照明が、美佳ちゃんの裸身を照らしている。二人の呼吸音だけが聞こえている。

改めて、のキスをする。舌を絡め合い、吸い合いながら右手は美佳ちゃんのおっぱいを揉み、乳首を摘んで刺激する。

たちまち硬さを取り戻す乳首が愛おしい。キスを続けながら、おっぱいから脇腹、おなか、腰へと手を滑らせ、またおっぱいに戻る。

美佳ちゃんは僕に舌を吸わせながら、甘い息を吐く。口をおっぱいに移動し、吸う。手は太腿を撫で、だんだんと脚の合わせ目に。乳首を舌で転がし、軽く噛み、吸いながら、僕の指がパンツの上から性器に届くと、美佳ちゃんの身体がビクン、と反応した。

ゆっくりと指が中心をこする。膣口の位置あたりまで来ると、指にぬるっとした感触があった。その位置を軽く押す。美佳ちゃんが小さく喘ぐ。乳首を強く吸って放し、「濡れてるの?」と訊くと、美佳ちゃんは目を閉じたままで、コクンと頷いた。

指に潤みを感じる。パンツの上からでもわかるほどの熱い潤みだ。僕は身体を起こし、美佳ちゃんの足元に移動して向き合い、美佳ちゃんの両脚を両肩にかついで、左右からパンツに手をかけた。

僕がパンツを引くと、美佳ちゃんは目をすこし開いて片方ずつお尻を持ち上げてくれた。ブラと同じ紺色のリボンが付いてるパンツを、脚から抜く。そして僕は、美佳ちゃんの膝を持って左右に開いた。

熱い潤みがあった。あまり濃くない陰毛の奥に、すこしだけ口を開けて。潤みを指で優しくかきまわすと、美佳ちゃんが身体をくねらせた。くちゅくちゅと音がする。僕は夢中で、美香ちゃんの溝をかき回す。ちょっと深く沈めてみる。僕の指に、美佳ちゃんの蜜がコーティングされる。蜜に濡れた指で、小さな突起のある方に溝を撫でると、美佳ちゃんは初めて「はぅンっ」と声をあげた。照明の振り子に勢いを足して、僕は美佳ちゃんの潤みに口をつけた。

美佳ちゃんが身体をのけ反らせる。熱い裂け目全体を舐め上げ、両手の親指で開いてみる。アワビによく似た形状の、肉色の場所が熱く潤んでいる。開いた溝の中を、僕は舐める。美佳ちゃんの押し殺した喘ぎ声がBGMだ。舌を柔らかく、硬く変化させながら隅々まで舐めていると、美佳ちゃんは僕の頭に両手を添える。僕はその手を掴み、美佳ちゃんに自分の膝を抱かせて更に脚を拡げさせる。舌が突起を捉える。僕の口の周囲は柔らかなクッションの感触、顎は美佳ちゃんの蜜でヌルヌルしている。

振り子の光で断続的に見えるものの中に、僕がさっきから気にしているものがあった。元々、振り子の紐にぶら下がっていたコンニャクだ。僕は手を伸ばしてコンニャクを掴むと、傍らの少しだけ水を張った容器に乾きかけたそれを浸した。

舌先で美佳ちゃんのクリトリスを刺激し続ける。縦に、横に舐め、硬くした舌先ではじく。転がす。僕の顎を濡らす蜜は、見ると裂け目からこぼれてアナルを濡らし、さらに落ちて制服のスカートに染みていた。しまった、と思ったがもう遅かった、せめてもの対処として、僕は美佳ちゃんにお尻を上げさせ、スカートの後ろ側を背中に回した。美佳ちゃんのお尻は直接ダンボールに触れた。僕はコンニャクに触れて、ある程度プルプルした感触が戻っていると判断した。美佳ちゃんの割れ目を指で開いて、僕はコンニャクの角をクリトリスに当てた。
「冷たい!」
「これ、どうかな?感触違う?」
訊きながらクリトリスをコンニャクで突っつく。

「ん……ちょっとゆっくりしてみて」
ゆっくり、上下左右に動かしてみる。
「ん……悪くはないけど、やっぱり徹ちゃんがいいなぁ」

休憩計画失敗。でも正直顎が辛くて、コンニャクに指の参加でカンベンして貰うことにする。コンニャクで刺激を続けながら、僕は人差し指を美佳ちゃんに挿入した。中の壁をこする。入口の刺激から、指をだんだん奥に進める。上下に狭い壁を押してみる。

美佳ちゃんは、お尻側の壁の一点を押されるのが好き、と判った。指を前後にスライドさせる。しばらくピストンして指を抜き、中指も添えた。手首を回転させるように捻りながらのピストン。潤滑感はどんどん増す。

美佳ちゃんが言った。
「ねぇ、もう……欲しいよ」

愛撫だけで一度イくのを見たかったんだが、こっちも我慢の限界だった。僕はベルトを緩めてパンツごとズボンを脱ぎ、美佳ちゃんの脚の間に入ろうとした。すると美佳ちゃんは僕をもう一度立たせ、自分は正座した状態で僕のペニスを口に含んだ。暖かい口の中。舌が僕のペニスを刺激する。亀頭を、尿道口を舐められる。舐められるのも気持ち良かったが、吸われるのが最高だった。美佳ちゃんは僕のペニスを口から抜き、言った。
「あたしでこんなに硬くなってるの?嬉しい」

それを聞いて、限界が来た。僕は突き飛ばす寸前のような勢いで美佳ちゃんの身体を押し倒し、指で割れ目を拡げてペニスをあてがい、腰を進めた。

僕は美佳ちゃんに刺さった。

奥まで入ると、美佳ちゃんは「はぁぁぁ……ん」と、消え入りそうな声をあげた。熱い粘膜に包まれているだけで、暴発しそうだった。ゆっくりピストン運動を試した。すんごい気持ちいい。二人の下腹部のほうを見ると、挿入部が見えた。僕のペニスの竿の部分が、美佳ちゃんの唾液と蜜とで濡れているのが嬉しかった。僕は美佳ちゃんを突くスピードを早めた。
「あン、あン、あン……」
美佳ちゃんの声で、頭の奥が熱くなる。上体を倒して美佳ちゃんに密着し、唇を合わせると美佳ちゃんが乱暴に舌を突き入れてきた。キスしたまま、僕は腰を使った。

射精しそうになって、僕は身体を起こした。腰の動きを止めて、ゆっくり円運動で楽しむ。達する前の感覚がいくらか落ち着くのを待って、ペニスを抜いた。

「美佳ちゃん、四つん這いになって」
僕が言うと、美佳ちゃんは寝返りを打って膝をつき、お尻を高く上げて背中を反らせた。美佳ちゃんの後ろに付き、指でお尻を開く。可愛いアヌスが上を向いている。僕はバックから、美佳ちゃんに挿入した。

美佳ちゃんが膝を開き、高さを合わせてくれる。僕は腰を、美佳ちゃんのお尻に打ちつける。手を伸ばしておっぱいを揉みながら、僕は美佳ちゃんを突くスピードを早めた。美佳ちゃんの声のトーンが、「あっあっあっ……」とだんだん高くなっていき、背中が波打つようにビクン、っとなり、美佳ちゃんの中が動いた。締め付けられる感触が最後だった。

僕はペニスを抜き、美佳ちゃんの背中に射精した。

「……ナマでしちゃったな」
「あたしはいいのよ。責任さえ取ってくれるなら」

僕はズボンのポケットを探り、財布からコンドームを出して美佳ちゃんに見せた。

終わって気付いたが、教室の中は暑くなっていた。僕たちは興奮だけで汗をかいていた訳じゃなかったらしい。制服は汗でビショビショ、しかも美佳ちゃんのスカートには僕の精液と美佳ちゃんの愛液まで付着している。
「どうしよう、コレ……」
「まず、ココを出なきゃ」と美佳ちゃん。

ドアは開かなかったので窓からベランダに出た。夕暮れになっていた。暗闇で美佳ちゃんの腰を抱いてから、外に出るまで約2時間だ。濡れた制服を乾かすつもりだったが、気温も下がり風もたいしてない。と、美佳ちゃんが、「仕方ないな~」と呟いた。

生徒会室に戻ると、「何だその格好?」と訊かれた。二人とも学校ジャージで、美佳ちゃんは手に制服を抱えている。
「私がペンキ缶を落としちゃって、高村先輩にもかけちゃったんです」と美佳ちゃんが言う。そして美佳ちゃんは、畳んだ状態の紺色の生地についた白いペンキのあとを見せた。実はその布地は制服の一部ではなく、美術部の備品から失敬したカンバスに紺と白の塗料を付けたものなのだ。紺色の部分は女子のスカートの生地にかなり近い。テカリを加えたりする画材があるんだそうだ。美術部員の美佳ちゃんらしい思い付きではある。
「だから私が洗って、先輩に返すことにしました」
「たまにはジャージで帰るよ。電車だけど」

そして僕と美佳ちゃんは、下校生徒の中二人だけ学校ジャージで駅まで一緒に歩いた。制服よりも楽だった。

エピローグ

――あれから5年が経った。僕もいまは社会人だ。年に2、3度かな?僕が「度忘れ」をすると、未だに美佳は「最初が度忘れだったもんね」と言ってクスクス笑う。あのコンドームの件の話だ。よく覚えてるもんだと思う。

僕は、「解ってたけど、最初に美佳に入れる時にゴムは嫌だった」ことを、なんとなくだが言わないで来てしまった。まぁ、これからも言わないんだろう、きっと。

僕と美佳の間には、来春子供が産まれる。

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